継続的なメンテナンスが重要

労働問題は人の病気に例えられることがあります。

日々のケアや健康診断(労務管理)を怠らないようにしておけば手術(団体交渉、労働審判、訴訟等)をするような大事に至ることは少ない一方、症状(従業員の不満)が出て病気(具体的紛争)が発覚してから対応したのでは時すでに遅く、大掛かりな措置(団体交渉、訴訟対応等)が必要という事案が多くみられます。

そして、従業員との雇用契約は継続的な関係性を前提としており、終身雇用制を前提とする我国においては、特に長期的に関係性が続くことを前提とした雇用契約関係にあるといえます。

このような長期的・継続的な関係性の中、企業の方針、在り方も変化するのと同様に、社員との関係性も時々刻々と変化するのが一般です。

企業経営の状況の変化に伴い労働条件の不利益変更に踏み切らざるを得ない場面もあるでしょうし、従来関係性が良好であった社員との間で徐々に関係性が悪化するという事態も珍しいことではありません。

そして、企業の労務管理体制・方針の変更や社員との関係性の悪化は、労務紛争の入口でもあります。

そうであるとすれば、時間の経過に従って、常に労務紛争の種がまかれていないか、労務紛争の芽は出ていないかを継続的に確認し、メンテナンスを行う必要があります。

すなわち、日々の労務管理、予防労務を徹底することで、労働問題の発生を防止し、結果的に企業経営の安定性・継続性を守ることができるのです。

当事務所は、顧客企業が従業員との間で現実に抱えた労働問題の対応は勿論、日々の労務管理に不安を抱える経営者からの労働相談を通じ経営者と共に健全な企業経営を間接的に支えます。

まずは、御社が現在抱えている労働問題のみならず、潜在的な労働問題の種、芽がないかについて、専門家による労務監査によって精査することをお勧めします。

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